梨本卓幹

1995年長野県千曲市に生まれる。
幼少の頃よりヤマハ音楽教室にてピアノと作曲を学ぶ。東京音楽大学付属高等学校ピアノ演奏家コースを特待奨学生として優等賞で卒業。その後東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻を卒業し、現在はハンガリー国立リスト・フェレンツ音楽院の修士課程に在籍。Stipendium Hungaricum奨学金生。
TrioRoppi、梨本宮里ピアノ・デュオ、市川市文化振興財団フレッシュアーティストバンクに所属。
これまでにピアノを松橋千恵、武沢洋、篠井寧子、斎藤雅広、西川秀人、岡田敦子、横山幸

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【対談】吉岡裕子×梨本卓幹×宮里倫史『対談で伝える「響鳴」の魅力』第3回:星を聴く人ウルマス・シサスク

2019年11月2日開催の「梨本宮里ピアノ・デュオ Contemporary Piano Duo Concert -響鳴-」に向けて連載中のこのスペシャルコラム。第3回ではエストニアの作曲家ウルマス・シサスクについて、彼とも親交が深く、現在シサスクのピアノ曲集「銀河巡礼」の全曲演奏にも取り組んでいらっしゃるピアニスト吉岡裕子さんをお迎えしてお話ししていきます!☆ウルマス・シサスク☆ウルマス・シサスク(Urmas Sisask)はエストニア出身の作曲家。星空や宇宙にまつわる作品を、ピアノ曲、合唱曲、マンドリン曲、オーケストラ曲などと多岐にわたるジャンルにおいて書き続けています。そのきっかけは14歳のとき、庭で見上げた星空のあまりの美しさに魅せられたことだとか。そのとき頭上に輝いていたカシオペア座を見ながら、ピアノで即興演奏をしたのが彼の「天体作曲家」の始まりだそうです。星空や宇宙の魅力を伝え続けるウルマス・シサスクの魅力に迫ります!貴重なシサスクの手書きの楽譜を手にして梨本「今回のトークメンバーは僕梨本とお馴染み宮里倫史(もとし)くん、そしてスペシャルゲスト吉岡裕子さんです。よろしくおねがいします。吉岡さんは何年も前からシサスク本人との親交を深めていて、さらに彼の作品の初演やCD録音といった、とても重要な役目を担っていますよね。そもそもの出会い、というか、どうやってシサスクを知ったんですか?」吉岡「シサスクの作品との出会いはね、たった1枚のCDなんです。そのとき何かきれいな雰囲気の現代音楽はないかと思っていろいろ探していたのね。当時まだAmazonで買うとかそういう時代じゃなくて、自分で探しに行って、そこにあるものしか聴けないっていうような時代。それでたまたま通りかかった現代音楽コーナーの棚にね、日本語で「シサスク〜銀河巡礼」って書いてあるのをみつけて。気になって裏を見てみたら、星座の名前がばーって書いてあって、なんだこれ!って。もう衝動買いですよね。笑」梨本「お、自らの手で探したからこそ出会えた運命の1枚ですね!そのCDというのはFinlandiaRecordsから出ているラウリ・ヴァインマーが演奏しているものですね。銀河巡礼第1集「北の星空」が収録されているもの。」吉岡「そう!それで、演奏したいってなったんだけど、楽譜がない。当時エストニアがどこにあるのかも分からないってくらい情報が自分にない中、それでもなんとかインターネットを駆使して情報を調べていたら、広島のノルディックサウンドっていうCDショップがヒットして。そこの店長に楽譜を入手できないかってダメ元で相談したら、どうにかこうにか、エストニアから自筆譜を取り寄せてくれたの。ここまで2年。」宮里「2年!?それはもう執念ですね!シサスクの自筆譜は彼が描いた星図も凄いんですよね。」吉岡「これなんか凄いでしょ!アルゴ船座。」